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加害者

滋賀・大津市いじめ問題 フジテレビが加害者生徒の名前公表?!

2011年10月、滋賀県大津のいじめによる生徒の自殺事件のアンケート調査の結果が先日明らかになった。
内容は
「先生が見て見ぬふりをしていた」や「先生が笑っていた」「加害者生徒に自殺の練習をさせられていた」
など学校教育の問題が浮き彫りになっていた。

そして昨日フジテレビの情報番組内で放送されたアンケートの映像から加害者氏名を読み取ることができたということがわかり、ネット上で騒然となっている。

いじめの問題は、それぞれに根深い問題を持っていることが多い。

いじめといったものはもちろん加害者側に、ときには、被害者側にも問題があることがある。
しかし、このようにメディアによって大掛かりに報道される事件は、時に今回のように加害者をメディアの被害者にしてしまうことも大いに有り得る。

twitterやSNSの発展によって、情報とメディアの関係性は大きく変化している。

例えば、加害者である生徒は一生涯にわたってgoogleなど検索エンジンで検索すれば
今回の事件に関する記事を確認することができるだろう。

これは、罰金や懲役といったような罰と単純に比較することはできないが、
不特定多数がどこにいても確認できてしまうメディアに記帳されてしまうことは
明らかに重い罰だ。

twitterで未成年が飲酒の告白をして祭り上げられたり、無免許運転で炎上したりということは
昨今多くあるネット上の「事件」であるがこういったものを面白おかしく「事件」にしてしまう
ことは考えものだ。

自殺に至るいじめの加害者は重い罪を背負わなければならないという論理はよくわかる。

しかし、不特定多数の一個人がそれを行うことは単なる「私刑」に他ならない。

メディアも御上も信じられないこの世の中ではあるが、一つの書き込みが「私刑」の始まりとしてしまうことは私は賛成できない。

【大津・いじめ中2自殺】自殺した男子生徒、担任に電話で涙ながらに何かを訴えていた!? を読む

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